【短期入所と地域生活等拠点事業について】~行政書士試験合格者が解説~

福祉業務

今回の記事も現在業務で行っている福祉関係の知識と、行政書士としての知識を組み合わせ、福祉についての知識を記事にしていきたいと思います。福祉業務を専門としている行政書士は数がまだ少ないと聞いています。理由としては、福祉知識の難しさが挙げられています。今回からの記事を読んでいただくことで、行政書士を目指し受験されている方はもちろんのこと、行政書士の実務を学びたいと思っている方、開業準備をしている方、市民法務分野に興味がある方の知識が増えてもらえればと思います。今回は福祉事業の居住支援である、短期入所について詳しく解説していこうと思います。また、国の施策として始まっている地域生活支援拠点事業についても少し触れたいと思います。

障害者施設への短期入所とは

障害者で利用できる障害福祉サービスの一つに短期入所(ショートステイ)があります。ずっと障害者施設に住み続けるのではなく、特定の期間のみ障害者施設を利用するのがショートステイです。短期入所を利用するとき、利用日数が決められています。30日を超えない範囲であれば、連続して住むことができるのです。

どんな場所に入所するのか

ショートステイの種類:空床型、併設型、単独型

短期入所は障害者グループホーム(共同生活援助)や入所施設(障害者支援施設)で利用できるケースが多いです。このとき、ショートステイには以下の種類があります。

  • 空床型:施設の空いている部屋を利用する
  • 併設型:施設にある短期入所専用の部屋を利用する
  • 単独型:短期入所用の部屋のみを提供

障害者グループホームや入所施設では、常に住んでいる入居者が存在します。こうした障害者施設に存在する一室を利用するのが空床型または併設型です。

どんなときに利用できるのか

短期入所は、障害者が施設に月に数日(または数十日)の滞在が可能な公的サービス。通常は実家に住んでいる知的障害者や精神障害者、身体障害者、難病患者であっても、一時的に障害者施設への宿泊を検討する人は多いです。

家族の出張や旅行、家族の緊急的な入院、一時的な介護の休息など人によって利用する理由はさまざまですが、誰も世話をしてくれないホテルに障害者が泊まるのは現実的ではないため、タッフが常駐していて障害者施設へ一時的な入所を検討するケースが多くあります。

利用出来る年齢

短期入所のサービスは1年ごとの更新が必要ですが、原則として64歳まで利用する事ができます。65歳を過ぎた場合は障害福祉サービスから介護保険制度を利用することが基本となり、介護保険制度にも短期入所のサービスがあるので、介護保険制度の短期入所サービスを利用することになります。

短期入所の利用方法

短期入所を利用するには、障害サービスの申請が必要になります。受給者証を受け取ったら自動的にサービスが使えるわけではなく、さらに短期入所のサービスを提供している事業所と利用契約を交わす必要があります。
どこの事業所と契約をするかは利用者が選べるので、事業所を訪ねて雰囲気を確認したり、どんな風にサービスを受けられるのか話を聞いたりして選ぶことになります。また、利用者が自分で事業所を探すのが難しい場合には、相談支援事業所を利用することができます。

利用料金

利用料金は障害福祉サービスであるため1割負担です。そのため、介護職員による支援があるにも関わらず利用料金は安いです。区分によって異なりますが、一回の利用料金は500~900円ほどになります。ただ食費や水道光熱費、日用品代は実費になります。そのため実際には、一日あたり2,000~3,000円程度になります。
なお障害福祉サービスについて、短期入所を利用している場合、ほかの障害者向けサービスも利用している人がほとんどです。障害福祉サービスについては、月の負担上限額が存在しますので受給者証を確認しましょう。

必要な持ち物

ホテルに泊まる場合に歯ブラシなどのアメニティが無い場合をイメージしていただければOKかと思います。(例としては数日分の着替え(事業所で洗濯してくれることもあります)、歯ブラシ、コップ、嗜好品などあれば十分です。

地域生活支援拠点事業

地域生活支援拠点等とは、障害者の重度化・高齢化や「親亡き後」を見据えた、居住支援のための機能をもつ場所や体制のことです。
 居住支援のための主な機能は、相談、緊急時の受け入れ・対応、体験の機会・場、専門的人材の確保・養成、地域の体制づくりの5つを柱としています。
主に、夜間、休日の緊急時の受け入れ、1人暮らし体験するための居室確保などを行っています。
各自治体で進められている障害事業となりますので、お住まいの市町村役場にお問合せください。

まとめ

今回は在宅で生活する障害者が利用できる短期入所について解説しました。短期入所などの一時的に家族との距離を置くことや入院などの緊急時に対応できる施設があると安心して生活することが出来ますね。

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