今回の記事も行政書士の補助金業務についての記事を書いていきます。コロナ時期には様々な補助金があり各種士業が新たな業務として取り入れました。最近では、補助金申請を代行することに規制がかかり始めましたが、補助金申請コンサルは未だに可能です。
今回の記事を読んでいただくことで、行政書士を目指し受験されている方はもちろんのこと、行政書士の実務を学びたいと思っている方、開業準備をしている方、経営をしているの知識が増えてもらえればと思います。
今回の記事は補助金の採択の流れを紹介します。補助金の採択の流れを知ることは補助金の全体を把握することに繋がります。是非補助金業務につていの知識を増やしてもらえたらと思います。
補助金申請の流れ
苦労して補助金申請を終え採択(合格)されたら、補助金を受け取ることができます。 ただし、厳密に言えば「もらえる可能性」があるといった状態になっているということになります。 補助金は採択(合格)したから一安心という制度ではありません。合格後に「実績報告」 という報告作業をしなければ、補助金を受け取ることはできません。 しかも、申請してから補助金は基本的に約1年かかるほどかかる制度です。
とは言っても補助金は採択されなければ意味がありません。採択された後に支払うべき経費の支払いをして、その支払った証明書を準備して国に報告する作業をしなければいけません。「実績報告」という報告作業を無事に終えることで、やっと補助金を受け取れます。しかも経費の支払いも、いつでもいいわけではなく、期間が決められています。その決められた 期間内に支払いがされなければ、採択(合格)されていようが補助金は受け取れません。採択(合格)したから気が抜けるようなことがないように、最後まで慎重に取り組みをしてくだ さい。
入金までの大まかな流れ
補助金申請
GビズIDを通じて提出する、事業計画書等の必要書類を作成します。電子申請の準備と必要書類が完了したら、電子申請を行います。
↓(約1か月~1か月半)
採択(合格)
応募期間が終了すると、事業計画書の審査期間に入ります。期間中に事務局による審査が行われ、審査期間終了時に採択結果が公表されます。
↓(数週間)
採択通知到着
審査が終了すると、申請した事業者全員に採択・不採択の結果が事務局から通知されます。採択を受けた事業者は、実際に交付の手続きを進めましょう。
↓(数週間)
交付決定通知到着・補助事業開始
採択を受けた事業者に向けて説明会が開催される場合があります。基本的には参加したほうがよいでしょう。その後は事業計画書にしたがい、補助事業を実施します。補助事業実施中は、発注や請求関係の書類や、かかった経費の金額などを正確に管理しておきましょう。
↓(最大10か月程度) ※補助事業の期間は年によって違います。
補助事業完了(実績報告作業)
補助事業が完了したら、補助事業に関する実績報告を行います。
↓(数か月)
補助金請求通知到着
↓
補助金請求(即日)
事務局へ精算払請求を行います。精算払請求が終われば、ものづくり補助金が指定の口座に入金されます
↓(数か月)
補助金入金
この流れを見ていただいたとおり、補助金入金までは様々な出来事が起こります。 補助金入金までは、事業者の方それぞれがどのくらいのスピード感で経費の支払いをするかで変わってきますが、最大でも申請から考えると1年程度かかってしまうことも大いにあります。 その期間を短くするポイントは、「交付決定通知」が届いた後になるべく早めに経費支払いを完了させることです。実績報告等を経費支払い完了後にすぐに終えられるようにすることで、補助金入金までの期間は短縮が可能です。
補助金受給後も報告義務がある場合もある
補助金受給後も報告義務がある場合もあります。例えば、ものづくり補助金事業は補助金が入金されて終わりではありません。事業化状況・知的財産権等報告書を行い、補助事業終了後の事業状態や収益、知的財産権などの状態を報告するための書類を提出します。
「補助事業や知的財産権の取得で収益出た場合」「給与支給総額の増加目標が達成できていない場合」「事業場内最低賃金の増加目標が達成できない」などに該当すると、ものづくり補助金の返還命令となる可能性があります。一度入金されても、ルールを守らなければ国へ返さなければならないということもあるため注意が必要です。
まとめ
今回は補助金全般の給付の流れについてご紹介しました。補助金の種類によっては、事業計画を作成し、計画に沿った事業を行い、かかって経費などを支払うことで補助が受けれることとなっています。そのため、事業を計画通りに遂行する期間が必要であり、かかった経費の一部が補助されるためすぐにお金が入金されると言うことではない点が注意する必要があります。このように全体の流れを知ることで補助金の全体像が見えてきます。
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