障害福祉サービスの計画相談支援事業所を運営していく上で、体制や支援の加算を取得していくことはで事業所の安定のためとても重要な収入源となります。また、計画相談支援事業所の相談員のスキルアップは支援していく利用者にとっても重要です。
この二つの観点から、主任相談支援専門員を配置し、地域の福祉体制作りに関わる事業所に対して、主任相談支援専門員配置加算を取得することができるようになりました。今回は主任相談支援専門員配置加算について説明していきます。
この記事を読んで分かること
・主任相談支援専門員配置加算の点数や要件がわかる
・主任相談支援専門員の役割や資格取得方法がわかる
主任相談支援専門員配置加算とは

「主任相談支援専門員配置加算」は、相談支援体制の充実と質の向上を目的とした加算制度です。この加算は2種類あり、基幹相談支援センターのような中核的な機関に加算される「主任相談支援専門員配置加算加算(I)」と、事業所内外の従業者に対して研修を行う場合に加算される「主任相談支援専門員配置加算加算(II)」があります。
主任相談支援専門員配置加算(Ⅰ)の算定要件
- 地域の相談支援の中核的な役割を担う指定特定相談支援事業所であること。
- 主任相談支援専門員を当該事業所に配置した上で、当該主任相談支援専門員が、 当該事業所の従業者及びその他の相談支援事業所の従事者に対し、その資質の向上のため指導・助言を実施している場合。
主任相談支援専門員配置加算(Ⅱ)の算定要件
主任相談支援専門員を事業所に配置した上で、当該主任相談支援専門員が、当該事業所の従業者に対し、その資質の向上のために研修を実施した場合に加算する。
主任相談支援専門員配置加算の取得単位
加算申請手続き
- 主任相談支援専門員の配置後、市町村への届け出が必須。
- 必要条件を満たした体制を整備し公表すること。
実際の届出に際しては、指定権者の指定する様式にて届出してください。
・主任相談支援専門員配置加算[21KB](Excelファイル 外部リンク:厚生労働省)
主任相談支援専門員とは

主任相談支援専門員は、マネジメント能力のほか、高度なコミュニケーション能力、サービス調整能力等が求められ、自立相談支援機関や地域においてリーダー的な役割を果たします。また、高い倫理観とリーダーシップによって他の職員をけん引していく存在とされています。
主任相談支援専門員の研修内容
主任相談支援専門員の研修を受講するには、相談支援従事者現任研修24時間の受講と、3年以上の実務経験を積むことが必要です。なお、現任研修は5年ごとに受講することで、相談支援専門員の資格を更新できます。
主任相談支援専門員研修は30時間のカリキュラムで構成され、「相談支援従事者の人材育成」「地域援助技術」の講義・演習が合計24時間実施されます。このほかに「障害福祉の動向及び主任相談支援専門員の役割と視点」「運営管理」などの講義などをすべて履修した後に、主任相談支援専門員として事業所に配置されます。

※引用:ワムネット(外部リンク)
主任相談支援専門員の役割
主任相談支援専門員は、以下のような役割や仕事内容を担います。
- 相談支援専門員の人材育成や指導
- 自立相談支援機関や地域におけるリーダー的存在
- サービスの向上や業務管理など相談業務全般のマネジメント
- 地域課題の把握と新たな社会資源の開拓・開発
- 地域の関係機関と協力し、充実した支援体制をつくる
よくある質問

主任相談支援専門員配置加算についてよくある質問をまとめました。
まとめ

いかがでしたでしょうか。主任相談支援専門員は、地域で指導的、中核的な役割を担う人材. 地域づくり、人材育成、困難事例の対応を習得. 相談支援に従事する者への助言・指導等など地域のリーダー的な役割があります。
相談支援体制の充実と質の向上を目的とした「主任相談支援専門員配置加算」も報酬も設定されていますので、事業所の支援体制の向上を検討してみてはどうでしょうか。

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