【初心者必見!!】公的医療保険制度~現役福祉職公務員が分かりやすく解説~

社会保険

皆さんは公的制度で国民健康保険や社会保険に加入していると思いますが、なんのために高いお金を支払って加入しているか気になったことはないですか?

 なんとなく「万が一の備え」として入っているのは分かるけど、いざとなった時にどのような活用方法があるのか分かっていると安心感が違うものです。

 この公的医療保険はケガや病気の際に3割負担で病院にかかれるといったイメージを盛られる方が多いのですが、その他にも様々な活用方法があることを知らないからも多いにではないでしょうか。 この記事では分かりやすく「万が一」の備えである公的保険の種類について解説していきます。この記事を読むことであなたやご家族が、もしもケガや病気で通院や入院した時のお金の心配が減ります。

公的医療保険とは

まず公的医療保険は国民皆保険制度によってすべての人が加入を義務付けられており、保険料を支払うことでお互いの医療費の支払いの負担を軽減する制度です。通院費や入院費が高額になったとしても定められた負担割合を支払うことで医療を受けれる制度です。職種や雇用形態、年齢によって加入する保険の種類が違います。

公的医療保険の種類

被用者保険者:サラリーマンなどの被用者やその扶養家族が対象の医療保険制度です。雇用先によって加入する種類が分かれます。医療費の負担割合はどれも3割です。

  • 組合管掌健康保険(組合健保)…大企業の被用者を対象
  • 全国健康保険協会管掌健康保険(協会けんぽ)…中小企業の被用者を対象
  • 共済組合…公務員が対象 

国民健康保険:市町村をが運営する医療保険制度です。加入者は自営業者とその家族、農業従事者、年金生活者(75歳以下)、無職の方などです。医療費の負担割合は3割です。

後期高齢者医療:後期高齢者医療制度も市町村が運営していますが、75歳以上の方、もしくは65歳で障害を持つ高齢者が加入する医療保険制度です。医療費の負担割合は1割ですが、現役並みの収入世帯は3割負担です。

くまくまさん
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職種や年齢によって加入する公的医療保険は変わります。

未就学児童はどの保険でも2割負担です。

健康保険の仕組み

 公的医療保険は、私たちが保険料を支払うことで成り立っています。この保険料は、加入者や雇用先も負担し、さらに国や地方自治体も、一定額の負担金を支払っています。

 通院・入院時に患者が支払った医療費の残りの7割9割は、加入者や雇用先、国や地方自治体から集めた保険料や負担金から医療機関へ支払われます。

保険料について

  • 被用者保険:本人の標準報酬月額(4月~6月の給料の平均)をもとに算出されます。標準報酬月額には基本給のほか通勤手当、残業手当、住宅手当なども含みます。また、保険料は会社と被保険者が折半して負担する「労使折半」となります。本人である被保険者と同一生計の配偶者や親、子どもを扶養家族に入れることができます。そして扶養家族の有無や人数によって保険料が変わることはありません。
  • 国民健康保険:世帯ごとに収入や資産額、世帯人数に応じて算出され、世帯主が負します。保険料は、その市町村の療養の給付にかかる費用によって保険料を算定しますので住むところによって金額が異なります。
  • 後期高齢者医療:年額18万円以上の年金を受給している場合、保険料は年金から天引きされます。後期高齢者医療制度の運用費は、保険料・患者負担に加え現役世代の保険料から徴収している「後期高齢者支援金」および公費でまかなわれています。

・パート・アルバイト

 社会保険完備の会社で働く場合には、1カ月以内の短期契約でないパートやアルバイトも社会保険の加入対象になります。いずれかの条件を満たす人は加入する義務があります。

年収106万円以上など5つの条件を満たす

<106万の壁:社会保険の加入条件>

1.週の所定労働時間が20時間以上であること
2.賃金月額が月8.8万円以上(*1)(年約106万円以上)であること
3.2ヵ月を超えて使用されることが見込まれること
4.従業員101名以上(厚生年金の被保険者数)の勤務先で働いていること(*2)
5.学生でないこと(※夜間や定時制など、学生でも加入できる場合もある)

厚生労働省ホームページ参照2023.12.23

くまくまさん
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保険料や、加入条件は改正が行われるため、

厚生労働省のホームぺージや健康保険組合に確認してね!

・退職時の任意継続

 会社を退職した場合は、退職手続きの一つとして会社に健康保険証を返却して、健康保険(社会保険)の資格喪失手続きを行いますが、健康保険(社会保険)を「任意継続」することも可能です。

任意継続を行うには、2つの要件

  • (1) 任意継続する保険の加入歴が、退職するときに2カ月以上あること
  • (2) 資格喪失日(退職日の翌日等)から20日以内に手続きが必要

注意点

  • 任意継続できるのは「最長2年間」と期限がある
  • 途中で国民健康保険や家族の健康保険(社会保険)の扶養に入ることはできない

公的医療保険の給付内容

①療養の給付 
②高額療養費
③出産育児一時金
出産手当(被用者保険のみ)
⑤傷病手当(被用者保険のみ)
⑥埋葬料、家族埋葬料

くまくまさん
くまくまさん

いろんな給付があるので今後詳しく解説します。

今回は①の療養給付の説明になっているよ!

まとめ

 公的医療保険と言っても職種や年齢によって、加入する保険や医療費の負担割が変わることを理解してもらえたと思います!サラリーマンから自営業を始めた時、仕事を退職した時、結婚して家族の扶養に入った時、年金生活になった時など、参考にしていただければと思います^ ^今回の記事では公的医療保険全般について書かせていただきました。次回は入院時の医療費について説明しますので、「万が一」入院したらどうなるのかを知ってもらえたらと思います!

では、また^ ^

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